親指の付け根の突き指が治らない?骨折や靭帯断裂を見分ける全知識
親指の付け根の突き指が治らない?骨折や靭帯断裂を見分ける全知識の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
親指を負傷した際、「親指の付け根が痛くて治らない」「動かすと激痛が走る」といった症状が続く場合、どのような損傷が起きているのかを客観的に見極める必要があります。特に親指の付け根にある第1中手骨基部の関節内骨折であるベネット骨折は、筋肉の牽引力によって骨片が引っ張られ、容易に脱臼を伴う極めて不安定な骨折です。
以下は、臨床現場における代表的な病態ごとの比較データです。
親指の突き指と骨折・靭帯断裂を見分ける決定的なサインとして、以下の3点が挙げられます。
第一に、「皮下出血(内出血の紫色)が翌日以降に手のひらや指先まで広がってくるか」。広範囲の内出血は深部の靭帯断裂や骨折に伴う出血を示唆します。
第二に、「親指と人差し指で紙をつまんで引っ張り合えるか」。母指の尺側側副靭帯が断裂していると、つまむ力が著しく低下し、紙を保持できずに親指の第1関節(IP関節)が不自然に折れ曲がる現象(フロマン徴候に類似した代償動作)が現れます。
第三に、「親指の根元の骨が出っ張って見えるか」。これはベネット骨折による脱臼骨折の典型的な所見です。