採血後のしびれや電撃痛の正体とは?神経損傷の症状と正しい受診対処法
採血後のしびれや電撃痛の正体とは?神経損傷の症状と正しい受診対処法の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。
採血で針を刺した直後に激痛が走ったり、採血後もしびれが引かなかったりする主因は、針先が静脈の近くを走行している末梢神経の微細な線維に接触・貫通したこと、あるいは穿刺部の皮下出血(血腫)が神経を物理的に圧迫することにあります。
採血で損傷しやすい代表的な神経には、主に以下の種類があります。
- 外側前腕皮神経・内側前腕皮神経:肘の前面から前腕にかけて皮膚の感覚を司る神経。静脈のすぐ裏や真横を並走しているため、採血時に最も刺激を受けやすい部位です。傷つくと前腕から親指側、あるいは小指側にかけてピリピリとしたしびれや感覚の鈍麻が生じます。
- 正中神経(せいちゅうしんけい):肘の中央深部を走行する主要な神経で、手のひらの感覚だけでなく親指や人差し指を動かす運動機能も担っています。肘の深い位置にある血管を探ろうと深く針を刺した場合などに損傷リスクが生じ、母指球筋の筋力低下など重い症状につながる恐れがあります。
典型的な初期症状としては、針が刺さった瞬間に「指先まで稲妻が走ったような電撃痛」が走り、抜針後も「触られた感覚が鈍い」「皮膚に服が触れるだけでヒリヒリ・チクチク痛む(アロディニア)」といった知覚過敏・知覚鈍麻が続きます。数日経ってもこうした感覚異常が改善しない場合、末梢神経の損傷を疑う必要があります。