国村隼人の現在と噂の真相|名優・國村隼の経歴や結婚歴を追う
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現在でこそ凄みのある組長から人情味あふれる父親、底知れぬ狂気を秘めた黒幕まで演じ分ける名優ですが、若い頃の歩みは決して順風満帆な俳優街道ではありませんでした。元々は自動車のエンジニアを目指して大阪府立工業高等専門学校に進学したものの、中退を選択。「何か別の面白いことを」と模索する中で大阪放送劇団の養成所に飛び込んだことが、役者人生の幕開けとなりました。 転機となったのは、1989年に公開されたリドリー・スコット監督のハリウッド映画『ブラック・レイン』への出演です。大阪を舞台にしたこの作品で、松田優作演じる佐藤の冷酷な手下・吉本役をオーディションで射止め、巨匠リドリー・スコットからその目力と佇まいを絶賛されました。当時の現場取材記録によると、ハリウッドの一流スタッフが「フレームの中に立つだけで空気を支配する日本人俳優がいる」と息を呑んだと伝えられています。 さらに、ジョン・ウー監督の香港映画『ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌』(1992年)やクエンティン・タランティーノ監督の『キル・ビル Vol.1』(2003年)など、世界の名だたる奇才たちから指名を受け続けました。決定打となったのは、2016年の韓国映画『哭声/コクソン』(ナ・ホンジン監督)です。山奥に暮らす正体不明の「謎の男」を演じ、全編にわたって怪演を披露。韓国の権威ある映画賞「第37回青龍映画賞」において、外国人俳優として史上初となる男優助演賞と人気スター賞の2冠を達成するという歴史的快挙を成し遂げました。