手のひらは前か内側か?正しい万歳の仕方と降伏にならない作法
手のひらは前か内側か?正しい万歳の仕方と降伏にならない作法の疑問点について、最新情報を基に徹底解説します。
万歳(ばんざい)という言葉の起源は、古代中国で皇帝の長寿と治世の永続を祈った「千秋万歳」に遡ります。日本において民衆が一斉に腕を上げて「万歳」と唱える風習が定着したのは、1889年(明治22年)の大日本帝国憲法発布式典が契機でした。東京帝国大学(現・東京大学)の学生たちが明治天皇の馬車列に向かって歓呼の声を上げた出来事が、近代的な万歳三唱の原点とされています。
インターネット上では長年、「明治時代に太政官布告(または政府令達)によって万歳の正しいやり方が厳密に定められていた」という説が拡散されてきました。しかし、国立公文書館等の公的記録を照合しても、そのような太政官布告が実在した証拠は確認されていません。これは後世に作法を体系化しようとした民間団体の提唱やパロディが、ネット上で公的ルールであるかのように誤認されたものとみられています。
法令による強制ではないものの、皇室行事や国家式典、伝統的な礼法指導の中で醸成された「美しく敬意を払う所作」が、現在の正しいマナーとして受け継がれています。