亜鉛を取りすぎるとハゲる?抜け毛急増の真相とプロが教える摂取基準
亜鉛を取りすぎるとハゲる?抜け毛急増の真相とプロが教える摂取基準について知っておくべき 理由を分かりやすい構成で解説いたします。
医療機関の臨床現場で特に警鐘が鳴らされているのが、銅欠乏症による薄毛の真相です。亜鉛と銅は、小腸で吸収される際に同じトランスポーター(輸送体)を利用する「競合関係」にあります。
亜鉛を大量に摂取すると、小腸粘膜の細胞内で「メタロチオネイン」というタンパク質が過剰に合成されます。このメタロチオネインは銅と極めて結合しやすいため、食事から入ってきた銅を細胞内にトラップし、便とともに体外へ排出してしまいます。その結果、体内の銅濃度が劇的に低下する事態に陥ります。
銅が欠乏すると、毛髪には以下の2重の致命的なダメージが発生します:
第1に、毛髪の強度を保つ架橋構造が失われます。ケラチンの分子同士を強固に結びつける酵素「リシルオキシダーゼ」の活性には銅が不可欠です。銅が枯渇すると毛髪のコシや弾力が失われ、細く弱々しい軟毛となり、少しの摩擦やブラッシングで簡単に抜け落ちてしまいます。
第2に、血中ヘモグロビンの減少による「局所的な酸欠」です。銅は鉄をヘモグロビンに変換するプロセスを支えているため、銅が不足すると鉄分が十分にあっても鉄欠乏性貧血と同様の症状が引き起こされます。頭皮の毛細血管に酸素や栄養が届かなくなり、毛母細胞の分裂が停止。休止期脱毛が誘発され、頭部全体の毛髪が一気に抜けていく亜鉛過剰摂取の抜け毛リスクが現実化します。
まさに、亜鉛と銅のバランスと毛髪への影響を無視したサプリの過剰摂取は、毛根に自ら酸欠と栄養失調を強いる自爆行為と言えます。