更年期で痩せる人・太る人の違いとは?体質を分ける最新の医学原因
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閉経前後の約10年間にわたり、女性の体内では卵巣機能の衰退に伴い、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの分泌量が急激に低下する。エストロゲンは単に生殖機能を司るだけでなく、脂質代謝の調整や血管の柔軟性保持、中枢神経系における満腹中枢のコントロールなど、全身の健康管理において極めて多角的な役割を担っている。この重要ホルモンの激減は、体内のエネルギー消費構造を根本から揺るがすことになる。
特に影響を受けるのが、人間がじっとしていても消費される熱量である基礎代謝だ。年齢とともに低下する基礎代謝に加え、エストロゲンの不足は内臓脂肪を燃焼させる酵素の働きを著しく鈍化させる。これが太りやすくなる最大の原因だが、一方で過度なホルモンバランスの崩壊が著しい胃腸障害を引き起こすケースも少なくない。その結果、日常的な不調の集積として更年期障害の症状が重症化し、代謝が低下して脂肪が蓄積するタイプと、栄養吸収機能が著しく低下して痩せ細るタイプの二つへ分かれていくのである。