ジャンボジェット機価格の真相!中古相場から維持費まで徹底解剖
ジャンボジェット機価格の真相!中古相場から維持費まで徹底解剖の注目ポイントを分かりやすくまとめてご紹介します。
結論から言えば、空の巨人を手中に収めるためのコストは、購入ボタン一つで済むような単純なものではない。新機体の製造が終了した現在、市場の中心は中古取引と特殊改修に移っている。
かつて製造元が提示していた最終世代モデル「747-8」の新品カタログ価格は、約4億1800万ドル(日本円にしておよそ600億円超)という桁外れのスケールだった。もちろん、実際の航空会社向けの取引では一括発注による相応の大幅割引が適用されていたが、一般的なビル数十棟が空を飛ぶような金額であることに変わりはない。
一方で、気になる現在の中古市場相場はどうだろうか。機体の製造年、飛行時間、着陸回数(サイクル)、そしてエンジン状態によって価格差は極めて激しい。退役間近の初期型や保管庫で長期間眠っていた機体であれば数百万ドル(約5億〜10億円)程度で叩き売られることもある。しかし、貨物機(フレイター)への改修適性を備えた状態の良い747-400型や747-8Fであれば、1500万ドルから4000万ドル(約22億〜60億円)のプライスタグが付けられる。
さらに見落としてはならないのが、購入後に押し寄せる維持費用の波だ。大型旅客機を1機保有・運用するだけで、格納庫の使用料、定期検査(Cチェック・Dチェックと呼ばれる重整備には1回で数億円から十数億円が吹き飛ぶ)、航空保険料、そしてパイロットや整備士の手配費用を含め、年間で1500万ドル(約22億円)以上の固定維持費が発生する。一時間のフライトで消費する航空燃料代だけでも数百万円単位だ。
ビジネスやイベントで機体全体を借り切る場合のチャーター料金も高額を極める。運航会社や距離にもよるが、1時間あたりのチャーター費用目安は2万5000ドル〜3万5000ドル(約380万〜530万円)。東京から欧米への片道フライトだけで、家が1軒建つほどの請求書が届く計算になる。