マムシに噛まれた犬の致死率と症状は?応急処置や壊死・治療費を徹底解説
マムシに噛まれた犬の致死率と症状は?応急処置や壊死・治療費を徹底解説についての疑問解決ガイドをお届けします。
犬がマムシに噛まれた直後、最も顕著に現れる異変が急激な局所の腫れと激痛です。犬は動くものや草むらの匂いに顔を近づける習性があるため、咬傷部位の約7割が鼻先、マズル、唇などの顔面、残りの多くが前足に集中します。
噛まれた痕には2つの小さな牙痕(約5mm〜1cm間隔の点状出血)が見られるケースが多いものの、長毛種では毛に隠れて確認が困難な場合も珍しくありません。毒が注入されると、数十分から1時間以内に患部が風船のように大きく腫れ上がり、顔の輪郭が判別できなくなるほど変形します。マムシ毒に含まれるブラジキニン遊離酵素やホスホリパーゼA2の作用により、激しい疼痛を伴い、犬は患部を触られることを極端に嫌がります。
日本国内の臨床データや獣医大学の報告によると、犬のマムシ咬傷における致死率は約3%〜7%前後と報告されています。人間と比較して犬は体重あたりのマムシ毒に対する抵抗力がやや高いとされていますが、これは決して「放っておいても大丈夫」という意味ではありません。
助かる確率を左右する決定的な要因は、以下の4点です。
1つ目は犬の体重です。体重3kg前後の超小型犬と30kgの大型犬では、同量の毒が注入された場合の体内毒素濃度に10倍もの開きが生じます。超小型犬・小型犬では全身性の血液凝固異常(DIC)や急速な低血圧性ショックを引き起こしやすく、予後は極めて危険な状態に陥ります。
2つ目は噛まれた部位です。前足や後足に比べて、喉周辺や鼻先を噛まれた場合、急速な腫脹によって気道が圧迫され、窒息による呼吸困難を誘発するリスクが高まります。
3つ目はマムシの毒量です。春先の冬眠明けや産卵前のマムシは毒量が多い傾向があり、威嚇なしで深く噛まれた場合は致死的な毒量が注入される危険があります。
4つ目は病院到着までの時間です。受診までの時間が2時間を超えると、組織の融解と毒素の全身循環が進み、救命率が低下します。