エアコンの温度センサーはどこ?冷えない原因とメーカー別の設置場所

エアコンの温度センサーはどこ?冷えない原因とメーカー別の設置場所について専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をご確認ください。

エアコンの制御を司る温度センサーは、技術用語で「サーミスタ(Thermistor)」と呼ばれます。これは温度変化に応じて電気抵抗値が規則正しく変化する半導体素子で、米粒から小豆ほどの小さな黒い樹脂コーティング部品です。エアコンが部屋の温度を把握し、冷暖房の強弱やインバーターの出力を適切に切り替えるための心臓部といえます。

家庭用ルームエアコンには、1台につき複数の温度センサーが戦略的に配置されています。室内機と室外機でそれぞれ監視している領域が異なり、両者の情報が連動してはじめて正常な空調運転が成立します。

【室内機に搭載されているセンサーの位置】
室内機の中で最も重要なのが「吸込温度センサー(室温センサー)」です。前面パネルを開け、エアフィルターを取り外すと現れる金属板の束(熱交換器フィン)の手前、主に右手側もしくは中央付近に、細い配線の先についた小さな黒い突起がクリップで固定されています。エアコンは部屋上部の空気を上部・前面から吸い込み、冷やして(または温めて)下部から吹き出します。この「吸い込まれた直後の空気温度」を測ることで、現在の室温を判断しているのです。さらに熱交換器内部の冷媒温度を監視する「熱交換器センサー」も金属管に直接差し込まれる形で配置されています。

【室外機に搭載されているセンサーの位置】
室外機にも外気温を計測する「外気温センサー」が必ず搭載されています。設置場所は室外機の背面や側面にある金属フィンの外側で、外気に直接触れる吸込口付近に樹脂ホルダーで固定されています。この室外機温度センサー場所が直射日光や照り返しで過熱されると、外気温を50度近くと誤認し、機器保護のために自動で冷房運転をセーブしてしまう現象が起こります。また、コンプレッサーから吐出される冷媒ガスの過熱を防ぐため、吐出管や凝縮器内部にも高熱を監視するサーミスタが組み込まれています。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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