地球を揺るがしたタンボラ山の大噴火。現代に潜む再来のリスクとは

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歴史上最大の噴火指数(VEI-7)を記録した1815年のタンボラ山噴火は、一国の自然災害の枠を完全に超えていた。翌1816年、北米および欧州全域は記録的な冷夏に見舞われ、後に歴史家や気象学者はこの年を「夏のない年」と呼ぶことになる。6月に雪が降り、7月に河川が凍りつくという前代未聞の異常気象が襲いかかったのだ。

東南アジアで発生した大噴火の影は、遥か遠く離れた日本の江戸時代末期にも及んでいた。異常低温による不作や米価の高騰は世界的な社会動乱を誘発し、近代以前の国際社会がいかに地球環境の揺らぎに対して脆弱であったかを残酷なまでに示してみせた。巨大火山の噴煙は、まさに文明の根幹を揺るがす力を持っていたのである。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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