久保田利伸『Love Rain〜恋の雨〜』色褪せない名曲の制作秘話と現在
久保田利伸『Love Rain〜恋の雨〜』色褪せない名曲の制作秘話と現在の要点や背景を専門的かつ分かりやすくまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。
時計の針を2010年に戻すと、この楽曲の誕生背景にはテレビドラマ史に残る劇的な文脈が存在します。フジテレビ系月9ドラマ『月の恋人〜Moon Lovers〜』は、主演の木村拓哉をはじめ、篠原涼子、台湾のトップ女優リン・チーリン、松田翔太、北川景子という、アジア全域を視野に入れた豪華キャスト陣が集結した超大作でした。
制作陣から久保田利伸へのオファー内容は極めて明確かつ熱烈なものでした。「木村拓哉主演の本格大人のラブストーリーを彩る、圧倒的にポップでソウルフルな主題歌を書いてほしい」。久保田自身、当時のメディアインタビューや特番において「木村くんと再びガッツリ組むからには、前作を超えるエネルギーと、今の自分たちだからこそ表現できる大人っぽさを両立させたかった」と証言しています。
オファーを受けた久保田は、届いたばかりの台本を徹底的に読み込み、ドラマの登場人物たちが織りなす複雑な感情の交錯に没入。スタジオに籠もり、幾重にも練り直されたデモ音源の中から選び抜かれたのが『LOVE RAIN 〜恋の雨〜』の骨格でした。2010年6月16日のCDリリース(先行配信は同年5月)に先駆け、ドラマの初回放送でオンエアされた瞬間、視聴者の間で「あの伝説の熱気が帰ってきた」と大反響を巻き起こしました。