24時間テレビがなくならない理由|批判や不祥事でも続く構造的真相
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民放キー局において番組の存廃を分ける最大の分水嶺は、視聴者からの好感度やSNSの賛否ではなく、「営業利益の創出」と「編成上の費用対効果」にあります。日本テレビの収益構造を冷徹に分析すると、『24時間テレビ』がいかに突出したドル箱コンテンツであるかが浮き彫りになります。
テレビ広告業界の関係者によると、同番組の放映枠におけるスポットCM・タイムCM枠の広告収入は、番組単体で約20億円から25億円規模に達すると見積もられています。これに対し、24時間枠の総制作費はおよそ4億円から5億円程度に抑えられています。通常のプライムタイム(19〜23時)のバラエティ番組を24時間分制作する場合と比較しても圧倒的に原価率が低く、たった2日間で15億円前後の純利益を日テレにもたらす計算です。
民間放送局の番組終了基準は、一般的に「コア視聴率の著しい低下」「スポンサーの総撤退」「BPO(放送倫理・番組向上機構)等による致命的な処分勧告」のいずれかに直面したときです。ネット上でどれほど厳しい打ち切り要求が巻き起ころうとも、同番組が稼ぎ出す莫大な営業利益が民放連首位を争う日テレの年間決算を強烈に押し上げている以上、編成幹部が自発的に打ち切りを選択する合理的理由は存在しません。
さらに、番組プロデューサーや制作陣の人事評価においても、社内最大規模のフラッグシップ特番を無事故で完遂させることは出世の登竜門となっており、局内の政治力学としても「やめる」と言い出せない構造的イナーシャ(慣性)が働いています。