スピーチカニューレとは?気管切開で声が出る仕組みと適応条件の真相
スピーチカニューレとは?気管切開で声が出る仕組みと適応条件の真相に関する知りたいポイントを初心者にも親しみやすくまとめました。今すぐチェックことができます。
Q1:スピーチカニューレをつければ、手術前と全く同じ声で話せますか?
A1:元の声質に極めて近い声が出ますが、完全に同一とは限りません。空気がカニューレの側孔や隙間を通るため、呼気圧が分散してややかすれ声(気息性嗄声)になったり、声量が小さくなったりすることが一般的です。言語聴覚士による発声リハビリを重ねることで、明瞭度を大きく改善させることが可能です。
Q2:スピーチ弁をつけたまま食事や水分補給をしても大丈夫ですか?
A2:原則として非常に危険です。発声のためにカフを脱気している状態では、誤嚥防止のバリア機能が働いていません。飲食を行う際は、必ず主治医や言語聴覚士による嚥下造影検査(VF)や嚥下内視鏡検査(VE)で安全性を確認し、評価が完了するまでは誤嚥性肺炎を防ぐため経口摂取を避けるのが臨床の鉄則です。
Q3:人工呼吸器を装着したままでもスピーチカニューレは使用できますか?
A3:人工呼吸器の設定を調整した「換気下スピーチ(インラインスピーチバルブ)」という手法を用いれば可能なケースがあります。ただし、カフの脱気によって設定した換気量が漏れ出る(リークする)ため、気道内圧アラームの再設定や特別な換気モードへの同期が必要であり、集中治療や神経難病管理に熟練した医療チームの厳重なモニタリング下でのみ実施されます。
Q4:スピーチカニューレの費用は保険適用になりますか?
A4:健康保険の適用対象です。入院中であれば処置・材料費として包括あるいは出来高で算定され、在宅療養の場合でも「在宅気管切開患者指導管理料」などの枠組みの中で保険給付の対象となります。自己負担割合に応じて1〜3割の負担で利用できます。