お召し列車の運行予定と真相!E655系特別ダイヤ・厳重警備の全貌

話題沸騰中の お召し列車の運行予定と真相!E655系特別ダイヤ・厳重警備の全貌について、多角的な視点をご紹介しています。

市販の大型時刻表をいくらめくっても、お召し列車のスジ(運行ダイヤ)を見つけることはできません。徹底したお召し列車のダイヤ非公開の理由は、警察庁警備局が管轄する「皇衛要則」に基づく最高レベルのテロ対策および要人警護にあります。万が一にも列車の正確な通過時刻や停止位置が事前に外部へ漏洩すれば、沿線からの狙撃や妨害工作といった重大インシデントを誘発しかねないためです。

在来線においてお召し列車が設定される場合、その前後には極めて特殊な保全措置が講じられます。現場の運行管理関係者によると、お召し本列車の数分から十数分前に「前駆(ぜんく)列車」と呼ばれる先行の試運転列車や露払い列車を走らせ、線路上の異物、信号機の動作、架線の状態に異常がないかを物理的に確認します。さらに本列車の直後には「後続列車」を配置し、後方からの衝突を防ぐ厳格な閉塞制御が敷かれます。

一方、東海道・山陽新幹線や東北・北陸新幹線を利用される際には、在来線とは異なる新幹線の特別ダイヤが組まれます。新幹線には専用の固定車両(皇室専用新幹線)は存在しません。通常の最新鋭編成(N700SやE5系・E7系など)の1編成丸ごとを「専用臨時列車」として貸し切り仕立てにし、時刻表上の定期列車の合間に秒刻みで挿入するオペレーションが実行されます。

新幹線での移動時、両陛下がお乗りになるのは通常、グランクラスや11号車・12号車のグリーン車エリアです。この特別列車が駅に進入・発車する際は、前後のホームドアや階段付近に私服・制服の鉄道警察隊と皇宮護衛官がびっしりと配備され、一般乗客の立ち入りが一時的に制限される厳戒態勢が敷かれます。分刻みで高密度運行を続ける新幹線ネットワークの中で、一般列車の遅延を1秒も発生させずに特別列車を割り込ませる技術は、世界に誇る日本の鉄道運行管理の極致といえます。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest