かぎ針編みの減らし目で穴があく原因は?プロが教える目立たない極意

かぎ針編みの減らし目で穴があく原因は?プロが教える目立たない極意とはどのようなものなのか? 詳しい意味を簡潔に解説します。

ネット上の簡易動画やSNS投稿には、時に構造的な理屈を無視したノウハウが散見されます。編み地を台無しにしてしまう代表的な3つのNGパターンを分析します。

NGパターン1:目を引き締めるために編み針を極端に細くする

「減らし目の段だけ針を1〜2号細くする」という裏ワザが紹介されることがありますが、これは編み地全体のゲージ(目数・段数の密度)を狂わせる危険な選択です。針を細くすると目自体は小さくなりますが、段の高さ(長手方向の寸法)も同時に縮んでしまい、編み地が極端につれて歪みを生じます。針の号数を変えるのではなく、針にかける糸の引き出し角度を編み地に対して常に直角(90度)に保つことが正しい解決策です。

NGパターン2:立ち上がり目を減らし目の目数として誤認・混同する

特に平編みや往復編みの初心者に多い失敗が、立ち上がりの鎖編みを1目と数えるかどうかの混乱です。長編みの減らし目では立ち上がり鎖3目を「長編み1目」とみなす設計が一般的ですが、細編みでは立ち上がり鎖1目は「目数に含めない」のが標準規格です。このカウントがズレると、段の両端で意図しない目数の増減が発生し、端のラインが波打つ原因となります。

NGパターン3:糸の撚り(S撚り・Z撚り)を無視した針の回し込み

手編み糸の多くは左撚り(Z撚り)で作られていますが、減らし目で針先を無理にこじるように動かすと、糸の撚りが解けて繊維が割れ、糸束の一部だけを引っ張ってしまいます。これが原因で「1本の糸の中でテンションの不一致」が生じ、洗った後や綿を詰めた後にボコボコとした不規則なふくらみが発生します。針先を回すのではなく、左手の親指と中指で直前の編み目をしっかりホールドしながら編み進めることが、編み目を均一に揃える隠れた重要ポイントです。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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