自分でエアコン洗浄は危険?火災と故障の真相と失敗防ぐ安全手順
自分でエアコン洗浄は危険?火災と故障の真相と失敗防ぐ安全手順とはどのようなものなのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。
家電量販店やホームセンターの棚には、手軽さを謳う洗浄スプレーが所狭しと並んでいます。それにもかかわらず、パナソニック、ダイキン、三菱電機などの主要空調メーカーが揃って取扱説明書に「お客様自身での内部洗浄は行わないでください」と明記しているのはなぜでしょうか。エアコン洗浄スプレーおすすめしない理由と、現場で多発している自分でエアコン掃除の失敗事例を紐解くと、以下の3大トラブルに集約されます。
第一に、市販洗浄スプレー故障原因の詳細まとめでも突出して多いのが、制御基板のショートです。近年のエアコンは省エネ化や高機能化に伴い、電装ボックス周辺に極めて精密な電子部品が密集しています。養生が不十分なままフィンに向けて薬剤を噴射すると、跳ね返ったミストや伝い漏れした液体が端子部に付着。一瞬でマイコン基板が破損し、電源すら入らなくなります。基板交換の修理費用は部品代と出張工賃を含めて3万円〜5万円前後に跳ね上がり、買い替えを余儀なくされるケースも少なくありません。
第二に、エアコン洗浄後の水漏れ原因と対策に直結するドレンパン・ドレンホースの詰まりです。スプレーによって剥がれ落ちた固まり状のホコリやカビが、結露水を屋外へ逃がす排水経路(ドレンホース)の口に引っかかり、水路を塞いでしまいます。その結果、行き場を失った汚水が室内機から溢れ出し、クロスやフローリング、直下に置いてあったテレビやパソコンを直撃する大惨事へと発展します。
第三のトラブルが、プラスチック部品のケミカルアタック(化学的劣化による破損)です。市販スプレーに含まれる溶剤やアルカリ・エタノール成分は、ドレンパンや送風ファンの樹脂素材と相性が悪い場合があり、プラスチックをもろくして亀裂を生じさせます。これがエアコン内部洗浄やってはいけない理由の技術的根拠です。