6月の食べ物完全ガイド!旬の魚介・野菜と水無月を食べる理由
6月の食べ物完全ガイド!旬の魚介・野菜と水無月を食べる理由の要点を詳しく解説してご紹介します。
水産市場が1年で最も活気づく瞬間の一つが、関東の梅雨入りと歩調を合わせるようにやってきます。千葉県銚子港をはじめとする主要漁港関係者への取材によると、「6月のいわしはもはや別の魚」と評されるほど肉質が激変します。
入梅いわしの旬の理由は明確です。産卵を控えたマイワシが、黒潮と親潮が交差するプランクトン豊富な海域で餌を爆食し、体内に限界まで脂を蓄えるためです。一般的な白身魚の脂質が数パーセント程度であるのに対し、この時期のマイワシは20パーセントを超え、マグロのトロに匹敵する滑らかな口当たりへと進化します。塩焼きにすれば自身の脂で揚がるように皮が弾け、刺身に取れば醤油を弾くほどの輝きを放ちます。
一方、清流に目を転じると、多くの河川で6月1日に鮎の友釣りが解禁を迎えます。この時期に獲れる鮎は「若鮎」と呼ばれ、盛夏の大型化した鮎とは異なり、皮が薄く骨も極めて柔らかいのが特徴です。石についた珪藻を食んで育つため「香魚(こうぎょ)」の名に恥じない瑞々しい香気があり、内臓のほのかな苦味とともに丸ごと炭火で焼き上げる塩焼きは、まさに大自然の恩恵そのものです。