スーパーツジトミ突然の倒産劇と現在|閉店理由や負債額・跡地活用を追う
スーパーツジトミ突然の倒産劇と現在|閉店理由や負債額・跡地活用を追うの注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。
地方スーパーが倒産した際、世間一般では「大型ショッピングモールに客を奪われた」「ネット通販が普及したからだ」と単純化されがちです。しかし、ツジトミをはじめとする中小食品スーパーの破綻構造には、一般には見えにくい流通業界特有の盲点が存在します。
最大の誤解は「客数が減ったから倒産した」という点です。実際にはレジに長蛇の列ができていても、競合対抗の過度な値下げによって『売れば売るほど赤字になる商品構成(ロスリーダーの乱用)』に陥っていたケースが珍しくありません。特に生鮮食品(野菜・精肉・鮮魚)は仕入れ価格の相場変動が激しく、仕入れコストが高騰しても売価に転嫁できない場合、瞬く間に粗利益が消失します。
また、中小スーパーは大手のようなプライベートブランド(PB)商品を持たないため、メーカーナショナルブランド(NB)の仕入れ条件で大手チェーンに圧倒的な仕入れ値差をつけられます。同じ定価150円の飲料でも、大手は80円で仕入れられるのに対し、中小は110円でしか仕入れられないといった構造的不利が、時間をかけて体力を奪っていったのが実態です。