矢崎総業はやばい?非上場の理由と年収・激務の実態【2026年最新】
矢崎総業はやばい?非上場の理由と年収・激務の実態【2026年最新】に関する基本知識を初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。
2026年現在、自動車業界を取り巻く最大の関心事は「EVシフトの減速と再加速」、そして「SDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)」への移行です。この激動の変革期において、矢崎総業はどのように立ち回っているのか。同社の将来性を左右する2つの核心要素を深掘りします。
1. 高電圧ハーネスと車体軽量化(アルミ電線)の覇権争い
EV化が進むと、従来の内燃機関車にはなかった数百ボルトの高電圧システムが必要となります。高電圧ハーネスは高い絶縁性、シールド性、耐熱性が求められ、単価と利益率が大幅に向上します。さらに、バッテリー搭載によって車両重量が増大するEVにおいて、車体の軽量化は最重要課題です。同社は従来の重い銅電線から、軽量なアルミ電線への置き換え技術で世界をリードしています。先述したタイ新工場におけるアルミ電線の大増産は、まさにこの2026年以降の世界需要を見越した戦略的布石です。
2. ゾーンECU構造への移行と「ハーネス簡素化」の脅威をどう越えるか
テスラなどを筆頭に、車載配線を劇的に減らす「ゾーンアーキテクチャ」が台頭しています。配線が短く単純化されれば、ハーネスメーカーの売上が減るのではないかという懸念(ハーネス不要論)が一時囁かれました。しかし現実は、統合制御を行うための高性能コネクタ、スマートジャンクションブロック、AIを駆使した電力・通信マネジメントシステムの需要が急増しています。同社は単なる電線供給から、電力と通信を束ねる「E/E(電気/電子)アーキテクチャのシステムインテグレーター」へと業態を進化させており、付加価値のシフトに成功しています。