重曹クエン酸水の効果と危険性|毎日飲むリスクや黄金比の作り方を徹底検証
重曹クエン酸水の効果と危険性|毎日飲むリスクや黄金比の作り方を徹底検証に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。
健康志向の人が見落としがちなのが、重曹クエン酸水に含まれる危険性と副作用です。最大の懸念事項は、重曹に由来する「ナトリウム(塩分)」の過剰摂取にあります。
重曹(炭酸水素ナトリウム)1g中には、食塩相当量として約0.7gのナトリウムが含まれています。厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準(2026年版)」における1日の食塩摂取目標量は、成人男性で7.5g未満、成人女性で6.5g未満です。健康のためにと1日に何杯も重曹水を飲んでしまうと、知らず知らずのうちに数グラムの塩分を上乗せすることになり、塩分過多から高血圧を誘発する重大なリスクとなります。
持病を抱えている場合、内臓への負担はさらに顕著です。ナトリウムの排泄を担う腎臓への影響は無視できず、慢性腎臓病(CKD)や心臓疾患、肝硬変に伴う浮腫がある患者は、主治医から厳格な塩分制限を指示されているケースが大半です。自己判断での常用は症状の急激な悪化を招きかねません。
もう一つの盲点が歯のエナメル質を溶かす酸蝕症(さんしょくしょう)です。クエン酸はpH2〜3前後の強い酸性を示します。重曹と中和させても完全に中性(pH7.0)になるとは限らず、酸性に傾いた液体が長時間歯に触れ続けると、歯の表面を保護するエナメル質が脱灰(軟化・溶解)します。「飲んだ直後にゴシゴシ歯磨きをすると、軟化したエナメル質を削り落としてしまう」ため、飲用後は水で口をゆすぐ、あるいはストローを使って歯に直接触れさせない工夫が欠かせません。