トレンデレンブルグ歩行の原因とデュシェンヌ歩行との違いを徹底解剖
トレンデレンブルグ歩行の原因とデュシェンヌ歩行との違いを徹底解剖の基本情報から最新動向までを一挙に解説しました。
トレンデレンブルグ歩行の引き金となる病態は単一ではありません。整形外科およびリハビリテーション医療の臨床データによると、主な発症要因は以下の4つに分類されます。
第一に挙げられるのが変形性股関節症です。関節軟骨の摩耗や寛骨臼形成不全に伴い、大転子が上方移動することで中殿筋の筋長が短縮し、筋の張力発生効率が物理的に低下(機能的筋力低下)します。さらに、関節内圧の上昇や炎症に伴う逃避反応も加わります。
第二に上殿神経麻痺による神経因性障害です。大殿筋ブロック注射の合併症、骨盤骨折、人工股関節全置換術(THA)の手術侵襲(特に側方アプローチ)などにより、中殿筋および小殿筋を支配する上殿神経が損傷を受けることで発症します。
第三に筋腱付着部の断裂(大転子部疼痛症候群・中殿筋腱断裂)や、第四として長期間の免荷・臥床による廃用性筋萎縮が挙げられます。原因疾患によってリハビリテーションのアプローチが根本から異なるため、画像診断と徒手筋力検査(MMT)を組み合わせた鑑別が不可欠です。