桂宮治の現在と年収の真相!年収1000万捨て笑点へ挑んだ軌跡
桂宮治の現在と年収の真相!年収1000万捨て笑点へ挑んだ軌跡の全貌を丁寧に掘り下げてご紹介します。
落語家の多くが10代後半から20代前半で門を叩くなかで、桂宮治が入門したのは31歳という異例の遅咲きでした。東京都品川区に生まれ育った彼が、落語に出会う前に身を置いていたのは、極めてシビアな歩合制のセールス業界です。
前職は、大手量販店や百貨店などで化粧品や日用品の実演販売を手がけるセールスマンでした。持ち前の観察眼と立て板に水のマシンガントークを武器に、集まった買い物客を次々と引き込み、20代後半にはトップセールスマンとして年収1000万円以上を稼ぎ出す敏腕営業へと上り詰めていたのです。高級外車を乗り回し、銀座や六本木で豪遊する日々を過ごしていたと本人は当時の特番インタビューでも振り返っています。
順風満帆に見えた営業人生に転機が訪れたのは、30歳を手前にしたある日のことでした。ふとした瞬間に「自分は何のためにモノを売っているのか」「巧みなセールストークで買わせているが、本当の意味でお客様の心を豊かにしているのだろうか」という強烈な虚無感に襲われたといいます。自著や手記によると、友人の結婚式で司会を務めた際、自らの言葉で会場全体がドッと笑いに包まれた瞬間の歓喜が忘れられず、「言葉ひとつで人の感情を揺さぶり、心から喜ばせる表現者になりたい」という強い衝動が胸を満たしました。
そんな折、偶然足を運んだ寄席の浅草演芸ホールで、落語(人間国宝・桂歌丸師匠らの至芸)に触れた宮治は雷に打たれたような衝撃を受けます。座布団一枚、扇子と手ぬぐいだけで森羅万象を描き、何百人もの観客を笑わせ泣かせる伝統芸能の魔力に魂を奪われた彼は、築き上げた年収1000万円のキャリアをあっさりと捨て去り、落語界への転身を決意しました。