新金貨物線の旅客化は実現する?葛飾区Lrt計画の現在地と全貌
新金貨物線の旅客化は実現する?葛飾区Lrt計画の現在地と全貌の真相について、専門知識を基に徹底解説します。
新金貨物線(正式名称:総武本線支線)は、総武本線の新小岩信号場駅と常磐線の金町駅を結ぶ約6.6km(営業キロ約8.9km)の単線電化路線です。東京都区部でありながら、全線が地上を走り、約15カ所の踏切が点在する極めて希少な貨物支線として知られています。
葛飾区では、東西に走るJR総武線、京成本線、北総線、JR常磐線を南北に直結する交通網が欠落しており、区民の南北移動は平和橋通りや柴又街道を経由する路線バスに集中しています。しかし、朝夕の道路渋滞による遅延が慢性化しており、定時性に優れた鉄軌道系交通機関の導入が長年求められてきました。
葛飾区が策定した「新金線LRT整備構想」では、既存のJR保有レールや路盤を最大限に活用し、低床式車両(LRT)や小型バッテリー電車を導入することで、整備コストを抑えつつ早期の旅客化を目指す方針が掲げられています。区の調査によると、平日1日あたり約3万5,000人〜4万人規模の利用需要が見込まれており、採算性の指標となる費用便益比(B/C)でも一定の妥当性が示されています。