ダイクロイックアイの真実|オッドアイとの違いや人間の実在確率を徹底解明

ダイクロイックアイの真実|オッドアイとの違いや人間の実在確率を徹底解明にまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

結論から述べると、ダイクロイックアイを持つ人間は紛れもなく実在します。CG合成やカラーコンタクトレンズの画像ばかりが独り歩きしがちですが、世界中には生まれつきこの特徴を備えた人々が生活しており、ハリウッドスターや著名モデルの中にも公に知られている人物が複数存在します。

映画『スーパーマン』役で知られる俳優ヘンリー・カヴィルは、左目の上部に明確なブラウンのスライスが入ったブルーアイ(部分虹彩異色症)の持ち主として有名です。また、女優のケイト・ボスワースも右目がヘーゼル、左目がブルーという顕著な虹彩異色症を持ち、スクリーンやレッドカーペットでその唯一無二の瞳を堂々と披露しています。

では、なぜ1つの瞳に複数の色彩が現れるのでしょうか。その根幹には、メラニン色素の沈着量と遺伝子変異が関わっています。

人間の瞳の色(虹彩の色)は、主に「ブラウン」「ブルー」「グリーン」「ヘーゼル」「アンバー」「グレー」などに分類されますが、これは絵の具のように異なる色素が存在するわけではありません。虹彩の間質(ストロマ)に含まれるメラニン色素の多寡と、光の散乱現象(レイリー散乱)によって決定づけられています。メラニンが極めて多ければ光を吸収して濃いブラウンに見え、メラニンがごく微量であれば光が散乱して青く見えます。

瞳の色を決定する遺伝子としては、染色体15番に位置するOCA2やHERC2が知られています。胎児の発生段階において、神経堤細胞から分化したメラノサイト(色素細胞)が虹彩へと遊走し、メラニンを生成します。この細胞移動や定着の過程で、遺伝子の局所的なモザイク現象や転写因子の発現異常が起きると、「虹彩の右半分だけにメラニンが集中し、左半分には色素が行き渡らない」といった事態が生じます。これが先天的な部分虹彩異色症の発現ルートです。

世界的な出現頻度において、青や緑の虹彩ベースを持つコーカシアン系(白人層)では、部分虹彩異色症は数千〜数万人に1人の確率とされています。中心性虹彩異色症まで含めるとその割合は跳ね上がりますが、虹彩全体に濃いメラニンが均一沈着する日本人(アジア人)においては、遺伝子の多様性の性質上、先天性のダイクロイックアイが発現する確率は数十万〜100万人に1人以下という極めて稀有な数値に留まります。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest