若年性アルツハイマーの原因とは?遺伝やストレスの真相と初期症状
若年性アルツハイマーの原因とは?遺伝やストレスの真相と初期症状とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。
若年性認知症の原因疾患において、全体の半分以上を占めるのがアルツハイマー病です。その発症メカニズムの根底にあるのは、脳内の異常なタンパク質の沈着とそれに伴う神経細胞の脱落です。
最も有力な発症機序として確立されているのが、「アミロイドβ(ベータ)」と呼ばれる老廃物タンパク質の蓄積です。健康な脳でもアミロイドβは日常的に生成されますが、通常は脳内の自浄作用によって速やかに分解・排出されます。しかし、何らかの要因で排出能力を上回る産生が起きたり分解機能が低下したりすると、異常な凝集体(アミロイド斑)として大脳皮質に沈着します。このアミロイドベータの蓄積原因には、加齢に伴うクリアランス機能の低下に加え、遺伝的素因、睡眠不足、脳血管の微小な障害などが複雑に関与しています。
アミロイドβが蓄積し始めると、続いて神経細胞内部で「タウタンパク質」の過剰なリン酸化と凝集(神経原線維変化)が引き起こされます。タウが細胞内に溜まることで神経細胞の骨格が破壊され、神経伝達が途絶し、最終的に広範な脳細胞の死滅へと至ります。近年のアミロイドPET検査やバイオマーカー研究により、認知機能の低下が自覚される15年から20年以上も前から脳内では静かにアミロイドβの蓄積が始まっていることが明らかになっています。