トルティーヤ解凍でパサパサ破れる原因は?くっつかない復活裏技と手順
トルティーヤ解凍でパサパサ破れる原因は?くっつかない復活裏技と手順とはどんな影響があるのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。
一口にトルティーヤと言っても、原材料が小麦粉の「フラワートルティーヤ」と、トウモロコシを石灰水処理(ニシュタマリゼーション)したマサ粉から作られる「コーントルティーヤ」では、構造的性質が根本的に異なります。同じ解凍方法を適用すると、失敗を招く原因となります。
フラワートルティーヤは、小麦粉由来のグルテンネットワークとショートニングなどの油脂分を含んでいるため、柔軟性と保水力に富んでいます。温める際は、熱を加えすぎないことが肝心です。電子レンジでスチーム解凍しただけでも十分に伸びやかになり、具材をきつく巻き込んでも裂けません。フライパンで温める場合も、空焚き状態のフライパンに油を引かずに入れ、表面がプツプツとわずかに膨らんだら即座に引き上げるのがしっとり感を維持するコツです。
一方、コーントルティーヤはグルテンを一切含みません。トウモロコシのデンプンのみで結着しているため、乾燥に対する抵抗力が極端に低く、冷凍状態から急激に熱を加えるとボロボロと崩壊します。コーントルティーヤを解凍する際は、事前の水分補修が生命線となります。
メキシコ現地のタケリア(タコス専門店)でも実践されている伝統的アプローチは、生地の表面を手水(てみず)でサッと濡らしてから、十分に熱した鉄板(コマル)に置き、両面を蒸し焼きのようにして温める手法です。家庭では、霧吹きをかけたコーントルティーヤをフライパンに置き、フタをして弱中火で蒸気を閉じ込めながら両面を各30秒温めることで、トウモロコシ特有の芳醇な香りと、しっとりとしたコシが完全に戻ります。