メールで敬具を使うのは失礼?マナー違反とされる真相と正しい結び

メールで敬具を使うのは失礼?マナー違反とされる真相と正しい結びに関する基本知識を徹底的にまとめました。要点を確実におさえることができます。

結論から整理すると、日常のビジネスメール本文において「敬具」を用いるのはマナー違反、あるいは著しく不適切と判断されます。相手を敬う言葉であるはずの敬具が、なぜビジネスの最前線で忌避されるのか、その理由はメディアの媒体特性(メディア・リッチネス)にあります。

古来、日本の手紙文化において「敬具」は、謹んで手紙を差し上げる意志を示す「拝啓」という頭語を受け止め、末尾を締める対概念の結語として発達してきました。手紙は紙を開封し、時候の挨拶を経て本題に入り、結語で閉じるという一連の「様式美」を重んじる非同期コミュニケーションです。これに対し、電子メールは用件を迅速・明快に伝え、無駄な心理的コストを削減するための連絡ツールとして設計されています。

一般社団法人日本ビジネスメール協会が公表している実態調査データでも、送信者が最も配慮している点として「要点がすぐに伝わること」が全体の7割以上を占め続けています。画面を開いてスクロールを要するメールの終端に、手紙用の「敬具」が単体で鎮座している光景は、受取手の視線誘導を遮るノイズとなりかねません。「丁寧さ」を過剰に演出した結果、相手の可読性を損ねてしまう現象こそが、メール敬具がマナー違反とされる決定的な真相です。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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