「辛いさん」の由来とは?新井貴浩Fa会見の真相と現在も愛される理由
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「辛いさん」という呼称の決定的な元ネタとなったのは、2007年11月に行われた新井貴浩選手のFA権行使に伴う記者会見です。当時、広島東洋カープの4番打者としてチームの顔であった新井選手は、憧れの先輩である金本知憲氏のいる阪神タイガースへの移籍を決断しました。
会見場に現れた新井選手は、晴れやかな移籍会見とは程遠く、終始涙を流しながら苦悩に満ちた表情を浮かべていました。その席で絞り出すように発せられたのが、球史に刻まれる次のコメントです。
「FA宣言すること自体、つらいです。カープが好きだから……喜んでいくわけではない。ファンの方には申し訳ない気持ちでいっぱいです」
「チームが好きだからこそ移籍するのがつらい」という論理的矛盾を孕んだあまりにも純粋で不器用な告白は、当時のファンやメディアに巨大な衝撃を与えました。この会見直後から、インターネット掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」や野球実況板を中心に、「つらい」の漢字表記である「辛い」に敬称をつけた「辛いさん(ツライさん)」というネットスラングが爆発的に定着していきました。