血を吐いた!喀血と吐血の違いと見分け方|命を守る緊急度と対処法

今注目を集めている 血を吐いた!喀血と吐血の違いと見分け方|命を守る緊急度と対処法について、詳しいまとめをご紹介しています。

ネット上の情報や民間療法の中には、医学的見地から看過できない誤った対処法が散見されます。出血時に多くの人が無意識に行ってしまうNG行動を正しく認識しておく必要があります。

典型的な誤解が、「口の中に血が溜まっているから、何度も激しいうがいをして洗い流そうとする」行為です。特に喀血の局面において激しいうがいや無理な咳払いを繰り返すと、気道内の内圧が急激に変動し、一度は血小板やフィブリンで固まりかけていた出血点の血栓を吹き飛ばしてしまいます。その結果、止血しかけていた血管が再破綻し、破滅的な大喀血を誘発する引き金になります。

また、「喉が渇くから」「胃を洗浄したいから」と冷水を一気にがぶ飲みする行為も危険極まりありません。吐血の場合、胃を水で満たすと胃壁が過伸展してさらなる嘔吐反射を招き、出血部位を刺激します。喀血の場合には、水分が誤って気道に入り込み、誤嚥性肺炎や窒息を悪化させる二次被害を招きます。

さらに知っておくべき盲点として、耳鼻咽喉科領域からの出血が混入する「仮性喀血・仮性吐血」の存在があります。就寝中などに重度の鼻出血(鼻血)や上咽頭の血管破綻が起きると、血液が自覚のないまま喉の奥へ流れ落ちます。それが気管に入って咳き込めば喀血のように見え、胃に溜まってから吐き出されれば吐血のように見えるのです。「血を吐いたから肺か胃の病気だ」と思い込んで内科を受診したものの、精査の結果、実は鼻の奥のキーゼルバッハ部位からの出血だったという臨床例は珍しくありません。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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