Vシネマとは?映画との違いや歴史・名作から配信時代の魅力を徹底解説

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Vシネマの記念すべき第1作は、1989年3月に東映が送り出した世良公則主演のハードボイルドアクション映画『クライムハンター 怒りの銃弾』でした。当時、映画館離れが進み劇場の維持コストに苦しんでいた映画会社各社にとって、急拡大するレンタルビデオ市場は起死回生のフロンティアでした。「低予算・短期間で制作し、全国数千店舗のレンタル店へ1本あたり1万数千円という業務用価格で販売する」という仕組みは驚異的な収益性を誇り、瞬く間に映像業界のゴールドラッシュとなります。

初期のVシネマは、アクションやSF、ホラー、サスペンス、エロティックコメディなど多岐にわたるジャンルを開拓していました。しかし、90年代半ばにかけてレンタルビデオ店の主たる利用者層であった成人男性の需要を掴んだのが、「極道・任侠映画」と「裏金融・アウトローもの」でした。とりわけ1992年にスタートした竹内力主演の『難波金融伝 ミナミの帝王』(ケイエスエス)は、シリーズ全60作を超える空前の大ヒットを記録し、Vシネマ=裏社会・痛快ピカレスクロマンというブランドイメージを決定づけました。

ところが、2000年代後半から2010年代にかけて業界は深刻な転換期を迎えます。Vシネマの衰退が囁かれた最大の理由は、全国のレンタルビデオ店舗の激減です。日本映像ソフト協会の統計等によると、最盛期に全国で1万店舗以上存在したレンタル拠点は、GEOやTSUTAYAの大規模な店舗統合・閉店ラッシュにより大幅に減少しました。業務用パッケージの販売数が落ち込んだことで多くの制作会社が倒産・撤退を余儀なくされ、制作本数は全盛期の数分の一にまで激減しました。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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