フィードロットとは?輸入牛肉の安さと霜降りを生む肥育場の真実
フィードロットとは?輸入牛肉の安さと霜降りを生む肥育場の真実の重要なポイントについて、専門知識を基に徹底解説します。
牛肉のラベルで見かける「グレインフェッド(穀物肥育)」と「グラスフェッド(牧草肥育・放牧牛)」という区分は、まさにこのフィードロットに入ったか否かを指しています。両者の飼育手法、肉質、市場価値には根本的な違いが存在します。
牛がフィードロットで霜降り肉になる理由は、反芻(はんすう)動物特有の消化メカニズムに起因します。牧草(セルロース)を主食とする場合、第一胃(ルーメン)内の微生物発酵によって酢酸が多く生成され、赤身主体の締まった体型を維持します。一方、トウモロコシや大麦などのデンプン質を主成分とする濃厚飼料を与えると、胃内でプロピオン酸が大量に生成されます。このプロピオン酸が肝臓でグルコース(糖)に変換され、血液を介して筋肉組織に運ばれることで、筋肉内に脂肪が沈着し、日本人好みのサシ(脂肪交雑)が形成される仕組みです。