血を吐いたら肺か胃か?喀血と吐血の違い・見分け方と危険な兆候を徹底解説

血を吐いたら肺か胃か?喀血と吐血の違い・見分け方と危険な兆候を徹底解説についての真相を徹底解説します。

ネットや一部の古い民間療法では、出血事故に対して誤った知識が氾濫しています。善意で行った介助が、かえって患者の命を奪うトリガーになりかねません。医療現場で問題視されている代表的な誤解を是正します。

誤解1:「口の中を綺麗にするため、冷たい水で何度も激しくうがいをさせる」

口の中が血の味で満たされるため、すぐにうがいをさせたくなりますが、これは非常に危険です。 うがいによって咽頭が刺激されると、強い嘔吐反射や激しい咳き込みが誘発され、破綻した血管の血栓が剥がれて再出血・大出血を招きます。また、うがいの水を誤嚥して気管に血液と一緒に吸い込んでしまうリスクも跳ね上がります。口の周りに付いた血を濡れたガーゼやタオルで優しく拭き取る程度にとどめるのが正解です。

誤解2:「安静のために仰向け(上を向いた状態)で寝かせる」

「具合が悪いからベッドで仰向けに寝かせる」というのは最大の禁忌です。 仰向け(仰臥位)にすると、口腔内に溢れた血液や嘔吐物が重力で喉の奥に落ち、気管を完全に塞いで即座に窒息します。また、意識が遠のいた際の舌根沈下(舌が喉に落ち込むこと)も加わり、数分で低酸素脳症に陥ります。 正しくは、「顔を横に向けた側臥位(そくがい)」、あるいは回復体位をとらせることです。もしどちらの肺から出血しているか判明している場合(以前から右肺の病気を指摘されている等)は、血液が健全な肺へ流れ込むのを防ぐため、「病変側(出血している側)を下」にして寝かせます。

誤解3:「少量の血痰や茶色い嘔吐なら、一晩寝て様子を見れば治る」

「ティッシュに少し血がついただけだから」「お酒を飲みすぎた後の胃液に少し茶色いものが混ざっていただけだから」と、翌朝まで放置するケースが後を絶ちません。 しかし、動脈性の出血は「前触れ出血(警告出血)」を起こすことが多々あります。気管支動脈や胃の潰瘍動脈は、本格的に大破綻する数時間から数日前に、小さな破れ目から少量の出血を滲ませることが知られています。この警告サインを見逃して就寝し、夜間に大出血を起こしてそのまま搬送される患者が後を絶ちません。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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