手を伸ばすイラストの描き方|パース崩れを防ぐプロの立体技法
手を伸ばすイラストの描き方|パース崩れを防ぐプロの立体技法の基本情報から最新動向までを一挙に解説しました。
近年、ネット上には膨大な数の手を伸ばす トレス素材や手を伸ばす フリー素材が流通しており、多くの初学者や制作スピードを重視するクリエイターに利用されています。しかし、ここに大きな落とし穴が存在します。
スマートフォンのカメラで自撮りした手の写真や、単純な3Dデッサン人形をトレスした際、「なぜか絵にするとダサくなる」「画面全体から手が浮いてしまう」という現象が頻発します。この違和感の主原因は、レンズの歪み係数と人体の誇張表現の不一致にあります。
実写の広角レンズ写真は、周辺部が樽型に歪むため、そのままなぞると指が太く歪曲し、絵画的な美しさを損ねます。一方、プロはリファレンス(資料)を活用する際も、関節の「ランドマーク(骨の出っ張り)」や「シワの位置」だけを抽出し、人体の美しいシルエットへ再構築(デフォルメ)しています。素材をそのままなぞるのではなく、「空間のパース線に沿って立体ブロックを組み立て直すための補助線」として扱う姿勢が重要です。