フィンクの危機モデル完全網羅|4段階の心理と現場で使える看護計画事例
フィンクの危機モデル完全網羅|4段階の心理と現場で使える看護計画事例を徹底追究! 知っておきたい 重要ポイントを凝縮して配信します。
看護ケアにおいて危機的状態をアセスメントする際、土台となるのが精神医学者ジェラルド・キャプラン(Gerald Caplan)が提唱した危機理論です。キャプランは、人が従来の対処機制では解決できない圧倒的な出来事に直面した際、恒常性(ホメオスタシス)が崩壊して危機に陥ると定義しました。
このキャプランの危機理論を受け継ぎ、身体障害や重篤な疾患告知など「外傷的・不可逆的な危機の発生」から心理的統合へと至る時間的経過を4つの局面として具体的に整理したのが、1967年にスティーブン・L・フィンク(Stephen L. Fink)が発表した「危機モデル」です。
看護現場や看護師国家試験においてフィンクの危機モデルが重視される理由は明確です。患者が現在「どの段階に立ち、どのような防衛機制を用いているか」を客観的に捉えることで、不用意な言葉による二次被害(再外傷化)を防ぎ、その時期に最も必要な看護介入を論理的に導き出せるからです。日々の看護実習記録や看護診断(NANDA-I)における「非効果的コーピング」「不安」「状況的自尊心低下」などを評価する上で、不可欠な判断基準として機能し続けています。