香田証生さんイラク人質事件の真相…自己責任論に隠された未公開記録と新証言
香田証生さんイラク人質事件の真相…自己責任論に隠された未公開記録と新証言の全貌を丁寧に掘り下げてご紹介します。
イラク日本人青年殺害事件が日本社会に残した最も深い傷跡は、被害者とその家族に向けられた苛烈な「自己責任論」だった。退避勧告が出されていた危険地域へ渡航した青年に対し、当時の世論は過度なまでのバッシングを浴びせた。
当時の報道・ジャーナリズムもまた、世論の過熱に拍車をかけた側面は否定できない。さらに、当時普及し始めたばかりのインターネット掲示板や、後に映像が拡散されたYouTubeなどのプラットフォームは、匿名による集団的な攻撃性を可視化させた。国家の責任を問う声がかき消され、すべての責任を個人に押し付ける冷笑的な社会風潮は、この事件を契機に日本へ深く根付いてしまった。