花粉症で熱は出る?微熱と38度超え高熱の危険な差と風邪の見分け方
花粉症で熱は出る?微熱と38度超え高熱の危険な差と風邪の見分け方とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。
春先や秋口の受診現場において、患者から頻繁に寄せられるのが「花粉症熱っぽい原因は何なのか」「アレルギー性鼻炎熱というものは実在するのか」という切実な疑問です。複数の医療機関(アイシークリニック上野院、代々木クリニック等)が公表している臨床解説によると、花粉症の重症化に伴い37.0〜37.5度程度の微熱が生じる現象は、医学的に明確な根拠が存在します。
花粉が鼻粘膜に付着すると、体内の免疫システムがこれを異物と認識し、IgE抗体を介してマスト細胞からヒスタミンやロイコトリエンといった化学伝達物質が大量に放出されます。この過剰な防御反応の過程で、同時に「サイトカイン炎症反応」が引き起こされます。血液中に送り出されたIL-1(インターロイキン-1)やIL-6、TNF-αといった炎症性サイトカインは、血流に乗って脳の視床下部にある体温調節中枢に作用し、体温の設定温度(セットポイント)を通常よりわずかに引き上げてしまいます。
さらに見逃せないのが、鼻腔内の激しい局所炎症です。鼻粘膜の毛細血管が拡張して熱を帯びるため、顔面や頭部全体がカッカとほてるような熱感を自覚します。加えて、鼻づまりによる深刻な口呼吸は口腔や咽頭を乾燥させ、夜間の睡眠の質を著しく低下させます。自律神経の乱れと慢性的な疲労蓄積が重なることで、深部体温のリズムが崩れ、体感としての「強い熱っぽさ」が形成されるのです。