バタ角とは?現場を支える定番サイズや重量・桟木との違いを徹底解剖
バタ角とは?現場を支える定番サイズや重量・桟木との違いを徹底解剖の真相について、専門知識を取りまとめてご紹介します。
バタ角を発注・選定する際に必ず把握しておくべきが規格寸法と実寸のギャップです。建築業界では通称「100角(ひゃっかく)」と呼ばれるサイズが標準ですが、流通している木製バタ角の実寸は「90mm×90mm」または「100mm×100mm」の2系統が存在します。
原木から荒挽きした状態の生材では100mmジャストに近い寸法を保っているものの、乾燥に伴う収縮や製材所の規格方針によって90mm角として納品されるケースも珍しくありません。型枠を締め上げる金属金物(バタ受け金具やフォームタイ)は通常、90mm〜100mmの両サイズに対応できるようスライド幅が設計されていますが、混在させると通り(直線精度)が狂う原因となるため、同一現場では寸法の統一が鉄則です。
材種に関しては、曲げ強度と粘り強さに定評がある「米松(ダグラスファー)」が長年にわたり主役を務めています。コンクリートの打設圧がかかっても破断しにくく、粘り強く耐える特性を持つためです。一方、国産材活用が進む近年では「杉」や「唐松(カラマツ)」の流通量も増加しています。杉は軽量で取り回しに優れる反面、米松に比べて繊維が柔らかいため、締め付け金具の食い込みや過大荷重による割れへの注意を要します。
また、作業安全の観点から無視できないのが重量です。米松の100角・長さ4mのバタ角は、製材直後の水分を多く含んだ生材状態だと1本で25kgから30kg近くに達します。雨天時に水分を吸えばさらに重量が増加し、1人で無理に担ぎ上げれば腰痛や転落事故の直接的な要因となります。乾燥材であれば15kg前後に収まるケースもありますが、仮設材の特性上、現場には未乾燥の重量級角材が搬入される場面が多いため、2人1組での玉掛け・手運び作業が現場規則として徹底されています。