講師と教師の違いとは?免許・年収・立場の決定打をプロが徹底解説
講師と教師の違いとは?免許・年収・立場の決定打をプロが徹底解説の真相について、専門知識を詳しくお届けします。
言葉の混同を解きほぐす第一歩は、日常用語と法的な公用語を切り分けることです。日常会話で使われる「教師」や「先生」は、人に知識や技能を教える職業全般を指す包括的な通称に過ぎず、日本の現行法規(学校教育法)に「教師」という身分や役職の明確な定義は存在しません。学校教育法が正式に定めている公的な職種名は、あくまで「校長」「副校長」「教頭」「教諭」「講師」「養護教諭」などです。
ここで最も重要なのが、教諭と講師の違いです。公立学校における「教諭」とは、各都道府県や政令指定都市が実施する教員採用試験に合格し、正規雇用(専任教員)として任用された職員を指します。学校教育法第37条において、教諭は「児童(生徒)の教育をつかさどる」と本務が明記されており、特別な事情がない限り定年まで身分が保障される無期雇用の公務員です。
一方、同法で定められる「講師」は、教諭の職務に準ずる教育活動を行うポストとして位置づけられています。現場の必要性に応じて配置される職種であり、その実態は雇用形態と契約期間に強く縛られた有期雇用のポジションです。学校教育の体系において、教師は「概念」、教諭は「正規の職名」、講師は「特定の任用形態に基づく公的役職」と理解するのが制度上の正解です。