「第二ボタンください」の意味と由来|今さら聞けない卒業式の真実
今注目を集めている 「第二ボタンください」の意味と由来|今さら聞けない卒業式の真実について、詳しいまとめを整理して公開しています。
詰襟が激減した学校現場において、ブレザーを着る生徒たちはどのように卒業の想いを交わしているのでしょうか。ブレザーは前合わせのボタンが2個ないし3個しかなく、ジャケット自体のボタンを外してしまうとシルエットが完全に崩れてしまいます。さらに、卒業後も冠婚葬祭や進学先で着用したり、後輩へ譲渡・リユースしたりするケースが増えたため、上着のボタンをちぎり取る行為は敬遠される傾向にあります。
そこで定着したのが、ブレザーにおける第二ボタンの代わりとなる代替アイテムです。
- ネクタイ・リボン:最もポピュラーな代替品。男子生徒がネクタイを緩めて女子生徒の首にかけたり、手渡したりする行為は、少女漫画さながらの象徴的なワンシーンとしてSNSでも頻繁に共有されています。
- ワイシャツの第一・第二ボタン:外から見えにくいシャツのボタンであれば、ジャケットを傷めずに本来の「心臓に近いボタン」という文脈を忠実に再現できます。
- 校章バッジ・学年章:ブレザーのラペル(襟)に付いているピンバッジ。紛失しにくく、ペンケースやポーチに付けやすいため、実用的な記念品として好まれます。
- 部活動のユニフォームやジャージ:運動部員の間で伝統的に行われている、汗を共にした思い出の品を後輩や好きな相手へ譲る行為。
- スマホで撮る「ツーショット写真・限定動画」:モノを所有することに執着しないZ世代以降の象徴。お互いのスマホで撮影し、卒業式当日のストーリーに限定公開することで、特別な関係性を証明します。
ある都立高校の教諭は取材に対し、「ブレザーになってボタンをもらう姿は見なくなりましたが、卒業式の日に意中の相手のネクタイをもらって大切そうに鞄に結んでいる生徒は今でも見かけます。形は変わっても、誰かの特別になりたいという思春期の願いそのものは昔と寸分違わないと感じます」と現場の実感を語っています。