テレビ分配器と分波器の違いは?映らない失敗を防ぐ選び方と接続の罠
テレビ分配器と分波器の違いは?映らない失敗を防ぐ選び方と接続の罠に関する疑問を分かりやすくまとめました。詳細な解説をご覧ください。
正しい分配器を接続したにもかかわらず画面が映らない場合、その主たる原因は「信号減衰」による推奨受信レベルのアンダーにあります。アンテナからテレビに届く電波には、正常に映像をデコードするための適正範囲(地デジで概ね46〜89dBμV、推奨50dBμV以上)が定められています。
分配器を通すと、理論上2分配で約-4dB、4分配で約-8dB〜-10dBの電波が物理的に削られます。さらに、分配器から各部屋へ伸ばす同軸ケーブルの長さ(10mあたり約-2〜-4dB)や、ケーブルの劣化・細さ(2.5Cケーブルなどは減衰が大きい)が追い打ちをかけます。壁面端子の時点で電波レベルが「55dBμV」程度しかなかった場合、4分配器を通しただけでテレビの受信感度は45dBμVを下回り、復調限界を超えてE202エラーが表示されます。
こうした状況を打破するために不可欠となるのがブースター(信号増幅器)です。ブースターの導入を判断すべきボーダーラインは以下の3点に集約されます。
- 3分配以上の多分配配線を行う場合:中電界・弱電界地域では、多分配による減衰を補償しなければほぼ確実に推奨値を下回ります。
- 特定の部屋だけ雨や悪天候時にブロックノイズが発生する場合:晴天時はギリギリ映っていても、雨天の減衰でデコード閾値を下回っている明白な証拠です。
- テレビのアンテナ設定画面で受信強度(アンテナレベル)が「B」や「注意」ゾーンにある場合:分配前であってもレベルがカツカツの状態を示しています。
なお、ブースターを導入する際は「できるだけアンテナに近い上流側(信号にノイズが混ざる前)」に設置するのが鉄則です。すでに分配器を通過してノイズだらけになった減衰後の電波を卓上ブースターで増幅しても、ノイズ成分まで一緒に増幅されてしまい、画面の乱れが改善しないケースがあるため注意が必要です。