なぜ野菜ゼロ?ギンビス「アスパラガス」の秘密と愛される真相

なぜ野菜ゼロ?ギンビス「アスパラガス」の秘密と愛される真相についての最新情報をご紹介します。

パッケージの原材料名表示をどれほど丹念に確認しても、「アスパラガス」の文字は見当たりません。含まれているのは小麦粉、砂糖、植物油脂、黒ごま、食塩といった極めてシンプルかつ素朴な素材のみです。「なぜ野菜が入っていないのか」という疑問に対し、株式会社ギンビスの公式見解および当時の開発記録は極めて明確な答えを示しています。

発売された1968年(昭和43年)当時、グリーンアスパラガスは一般家庭の食卓には滅多に並ばない「高級缶詰・洋食レストランの舶来野菜」でした。庶民にとってハイカラで贅沢な象徴であったアスパラガスにスティックの形状が似ていたことから、「高級感があり、モダンでおしゃれな洋菓子として親しんでほしい」という願いを込めて名付けられたのが真相です。

現代の感覚では「原材料に野菜が含まれていないのにアスパラガスと呼ぶのは紛らわしいのでは」と感じる向きもあるかもしれません。しかし、当時は「ハイカラな形状のメタファー(見立て)」として名付ける手法が菓子業界の最先端でした。結果として、このキャッチーで少し不思議なネーミングは消費者の記憶に強く刻み込まれ、50年を超えるロングセラーの基盤を築くことになったのです。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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