ゆく年くる年70周年の真相|中継場所の選定基準と除夜の鐘の謎

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2025年の大晦日から2026年の幕開けにかけて放送される『ゆく年くる年』は、番組誕生から数えて放送70回目という大きな金字塔を打ち立てました。2025年は、ノーベル賞ダブル受賞やスポーツ界での国際的躍進といった歓喜の話題があった一方、大分・佐賀関での大規模火災や東北・北海道を中心とした自然災害など、自然の猛威と向き合わされた1年でもありました。2026年の干支である「午(うま)」にちなみ、来年こそは何事も力強く「うまく」進むようにとの願いが番組全体の底流に流れています。

大晦日夜の基本枠となる放送時間は12月31日午後11時45分から翌午前0時15分までの30分間(NHK総合・NHKワールド・プレミアム)。紅白歌合戦の余韻が残るスタジオから間髪を入れずに切り替わるその瞬間、視聴者は一気に厳粛な年越しの空気へと引き込まれます。拠点となる東京・浅草寺をはじめ、全国5〜6カ所のリレー中継、さらには軌道上の宇宙空間とも繋がる重層的な中継構成が敷かれています。

地上波を見逃した、あるいは外出先で迎えたいというユーザーにとって必須となるのが、NHKプラスによる見逃し配信です。放送と同時にリアルタイム配信が行われるほか、終夜運行の電車内や初詣の待機列でもスマートフォンから高画質で視聴可能であり、放送終了後から1週間の見逃し追っかけ再生に対応しています。担当アナウンサーによる過度な感情移入を排した落ち着いたナレーションと、番組を象徴する厳粛なテーマ曲(管弦楽と鐘の重厚なアンサンブル)が、慌ただしい現代人の意識をリセットする重要な役割を果たしています。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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