市販の風邪薬で認知症リスク?抗コリン薬の隠れた副作用と注意点を徹底解説
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なぜ身近な大衆薬が、脳や身体に悪影響を及ぼすのか。その鍵を握るのが、神経伝達物質「アセチルコリン」の存在だ。アセチルコリンは、副交感神経の刺激を伝えるほか、記憶力や注意力、認知機能を維持するために脳内で不可欠な役割を果たしている。
ところが、風邪薬などに含まれる抗コリン薬は、このアセチルコリンが受容体に結合するのを邪魔してしまう。その結果、かぜの諸症状である鼻水や咳、消化管の過剰な動きは収まるものの、同時に脳内の情報伝達までもが停滞する。第一世代の抗ヒスタミン薬に分類される成分などは、分子が小さく脂溶性が高いため、容易に血液脳関門を通過して脳に到達する。診察室で多くの患者を診てきた医師らは、「薬を飲んだ後に猛烈な眠気や集中力の低下、喉の異常な乾きや便秘を感じる場合、この作用が強く出ている証拠だ」と指摘する。