「お内裏様とお雛様」の勘違い!童謡が広めた真相と正しい飾り方
「お内裏様とお雛様」の勘違い!童謡が広めた真相と正しい飾り方の要点を丁寧に掘り下げてご紹介します。
雛人形の頂点に座る男雛と女雛は、具体的に誰をモデルにしているのでしょうか。その正体は「天皇陛下と皇后陛下」の婚礼の儀の姿です。
男雛が身にまとっているのは、天皇のみが着用を許される最高格式の束帯装束「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」や「黒袍(くろのほう)」。手には威厳を示す「笏(しゃく)」を持ち、頭には「立纓(りゅうえい)の冠」を載せています。一方の女雛は、平安貴族の正装である華麗な「十二単(じゅうにひとえ)」をまとい、手には「檜扇(ひおうぎ)」を持っています。
雛祭りの起源は、古代中国から伝わった「上巳の節句(3月最初の巳の日)」に草木や紙で作った人形(ひとがた)に自分の穢れや災厄を移し、川や海へ流した「流し雛」の厄払い儀式にあります。これが平安貴族の子女の間で流行していた「ひいな遊び(お人形ごっこ)」と結びつき、室町・江戸時代を経て人形自体が豪華になり、飾って鑑賞する現在の雛壇飾りへと発展しました。
雛人形を飾る根本の理由は、生まれてきた女児に降りかかる病気や災いの身代わりになってもらい、健やかな成長と良縁を祈る親心そのものなのです。