江戸の漂流民「音吉」の数奇な生涯!世界を駆けた男の功績と真相
江戸の漂流民「音吉」の数奇な生涯!世界を駆けた男の功績と真相の概要と注目ポイントを徹底的にカバーしました。
祖国への道を絶たれた音吉でしたが、失意に沈むだけでは終わりませんでした。マカオ滞在中、宣教師ギュツラフに日本語を教え、共同で『約翰福音之伝(ヨハネによる福音書)』の翻訳作業を行いました。これは歴史上、現存する「世界初の日本語訳聖書」として言語学的にも極めて高い価値を持っています。
音吉は尾張方言をベースにしながら、難解なキリスト教概念を当時の生きた日本語へと見事に置き換えました。さらに彼は、ネイティブレベルの高度な英語力を習得し、東アジア情勢が緊迫する中で船員や通訳として重宝される存在になっていきます。
1854年の日英和親条約締結に向けた予備交渉では、イギリス東洋艦隊の提督スターリングの通訳として長崎に来航。流暢な英語と教養を兼ね備えた音吉の姿は、幕府の役人たちを大いに驚嘆させました。幕府側から日本への帰国を打診されたものの、音吉はすでに国際社会で生きる覚悟を決めており、その申し出を丁重に辞退したと伝えられています。