たった4色で世界は塗れるのか?コンピュータが暴いた数学の謎
たった4色で世界は塗れるのか?コンピュータが暴いた数学の謎の疑問点について、専門知識を取りまとめてご紹介します。
発端は1852年のロンドンだった。植物学者を志していた青年フランシス・ガスリーが、イギリスの州別地図を塗り分けている最中にある法則性に気づく。「どんな境界線を描いても、4色あれば隣り合う領域を区別できるのではないか?」
この疑問を投げかけられた当時の数学者たちは、すぐに解決できる余興のパズル程度に捉えていた。だが、現実は残酷だった。提示された鮮やかな反例らしき図形は次々と破綻し、著名な碩学たちが発表した「完全な証明」も数年後に初歩的な見落としを指摘されて瓦解していった。平面を分断する境界線の組み合わせは、人間の手計算で網羅できる限界を遥かに超えていたのだ。