スイス安楽死の現場と外国人の受け入れ条件:自死カプセルが問う命

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スイスが世界でも極めて特異な終末期医療の地とされる理由は、刑法第115条の解釈にある。「利己的な動機がない限り、自殺幇助は処罰されない」というこの規定が、非営利団体による自死支援の法的根拠となってきた。他国のように医師が直接致死薬を投与する能動的安楽死ではなく、医師から処方された致死薬を患者本人が自らの手で経口摂取、あるいは点滴のバルブを開く「幇助自死」の形式をとる。

この分野で国際的に知られるのが、弁護士のルートヴィヒ・ミネリによって設立されたディグニタス(Dignitas)だ。彼らは「尊厳ある生と死」を掲げ、世界各国の会員に対して自死幇助の窓口を開いてきた。また、医師のエリカ・プライシヒが率いるライフサークル(lifecircle)なども、医療的な精査を重ねながら外国人を受け入れてきた組織として知られている。自国内での安楽死が認められていない国々から訪れる患者にとって、これらの団体は文字通り「最後の砦」として機能してきた経緯がある。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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