吹奏楽『浄瑠璃姫の物語』徹底解説!伝説の背景からコンクール攻略法まで
吹奏楽『浄瑠璃姫の物語』徹底解説!伝説の背景からコンクール攻略法までの注目ポイントを分かりやすくまとめてご紹介します。
樽屋雅徳氏の作品といえば、『マードックからの最後の手紙』や『絵のない絵本』などに代表されるように、映画音楽のような情景喚起力と豊かなダイナミクスが持ち味です。本作『浄瑠璃姫の物語』でもその筆致は遺憾なく発揮されています。
楽曲の全体像は、静寂の中に響く和の情緒から始まり、二人の出会いと恋情を歌い上げる甘美な中間部、そして運命の嵐に翻弄される緊迫したアレグロへと推移します。そして終盤、すべての感情が決壊するかのような壮大なコラールへと昇華する構成は圧巻の一言です。
原曲の演奏時間は約8分30秒〜9分00秒。出版譜(フォスターミュージック)にはスコアの詳細な指示が記されており、息の長い旋律をいかにバンド全体でブレスコントロールし、豊かな和声感で支えるかが作品づくりの要となります。