ユリゲラーのトリック全貌解明!スプーン曲げの種明かしと現在

ユリゲラーのトリック全貌解明!スプーン曲げの種明かしと現在にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

視聴者に強烈なインパクトを与えたスプーン曲げの種明かしは、現代のマジック界では基本的なメンタリズムの技術として体系化されています。スプーンを念力で曲げているように見せる手口の核心は、事前の「仕込み(プリパレーション)」と一瞬の「物理的負荷」です。

プロのマジシャンが使う指の力とテコの原理を応用すれば、わずか数秒の隙にスプーンの首部分へ金属疲労を起こすことが可能です。ユリ・ゲラーはトークやカメラへの目配せで観客の注意を逸らす「ミスディレクション」を行いながら、太ももやテーブルの縁、親指の付け根を支点にしてスプーンに強い圧力を加え、あらかじめ金属組織を脆弱にしていました。あとは軽く指を添えて揺らすだけで、あたかも体温や念力で柔らかくなったかのように折れ曲がります。

一部で噂された形状記憶合金の仕組みを用いた特殊なスプーンではなく、市販の安価な金属食器だからこそ成立する物理的な仕掛けでした。安価なスプーンほど金属の純度が低く、数回の折り曲げで簡単にコールドベンド(塑性変形)を起こす性質を巧みに突いたパフォーマンスだったのです。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest