光すら脱出できない暗黒の深淵、最新観測が暴く宇宙最大の謎の正体
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理論の予言を確固たる現実に変えたのが、世界中の電波望遠鏡を連動させたイベントホライズンテレスコープ(EHT)プロジェクトだ。地球そのものをひとつの巨大な望遠鏡に見立てる「超長基線電波干渉計(VLBI)」技術により、月面に置いたゴルフボールを地球から識別できるほどの驚異的な解像度を実現した。
この国際連携には日本の国立天文台(NAOJ)も深く関わっており、南米チリのアルマ望遠鏡の運用やスーパーコンピュータを用いた膨大な観測データの画像化処理において中核的な役割を果たした。M87銀河の中心に輝くオレンジ色の光のリング、そして我々が住む天の川銀河の中心にある巨大ブラックホール「いて座A*(エースター)」の輪郭を捉えた成果は、人類の天文学史に太字で刻まれている。